建物検査を実施する意義
不動産の購入に際しては、不動産屋さんが仲介業者として関わっている取引が一般的です。
そのためなのか、多くの方は次のように考えているようです。
『不動産屋さんがしっかり見てくれているんだろうから大丈夫だよね』
これは間違いです。
なぜなら、不動産屋さんのお仕事は「仲介業」、すなわち、売主と買主をつなぐことだからです。
さらに、ここで一つ重要な事実をお伝えします。
それは、不動産業の法律上の規制からきます。
『あなたが契約してくれないと、一円も報酬をもらえない』
これは、不動産業は法律上、完全成功報酬でなければいけないという規制のためなのですが、これを理解しておかないと、『なんとしてでもあなたに買ってもらいたい』という仲介業者の本音を知ることが難しくなります。
きっとあなたはこう考えます。
『この担当者はとても親切で、「私のために」とても親身になってくれている。この人から買えば、きっと大丈夫』
ところが、現実はとても残酷です。
住んでから気づいた多くの問題点・・・
親切だった担当者はその後退職し、連絡つかず・・・
なんで私がこんな目に・・・
このような現場をたくさん見てきた私たちの提案は次のとおりです。
『購入前に第三者によるチェックを入れよう！』
なかには、社内もしくは子会社によるチェックを実施している不動産屋さんもあります。
しかし、「身内」によるチェックを信頼して大丈夫なのでしょうか？
真実をありのままに伝えられるのは、利害関係がない第三者が一番です。
真実を知った上で、全てを承知で購入するのと、住んでから気づくのとでは全く異なります。
さらに、購入前にチェックしておけば、『直してもらう』や『購入をやめる』という選択肢もでてきます。
これが購入前に建物検査を実施して、真実を知ることの意義なのです。
なお、私たちは建物検査だけでは片手落ちであると考えています。
なぜなら、不動産というのは建物のみならず土地や環境も含めたものだからです。
だから、建物のみならず「土地や環境も」第三者のチェックを入れて、第三者の意見を聞き、その意見を参考にして、購入の是非について判断していただきたいと考えています。
第三者に依頼することで得られる安心感。
それは、何千万円もする高額商品を購入する際の安心料ではないでしょうか。
