ポーチ・アルコーブ

ポーチは、洋風建築で玄関の外にあり、建物の本屋根とは別の庇(ひさし)をもった壁体から突き出ている入口をいいます。
一方アルコーブは、マンションの玄関前で、外壁面から少しくぼんだ形になっている空間のことをアルコーブといいます(語源は「凹所」を表すアラビア語のal kubbe)。
ポーチ・アルコーブの写真
 

【 不動産鑑定士の眼 】

ポーチもアルコーブも、マンションの廊下という共用部分(みんなで使う部分)において、専有部分(独占的に使える部分)に近い使い方ができることから、「あるとうれしい」高付加価値機能です。
したがって、マンショングレードを左右するものであるため、分譲マンションでは多く見られる反面、賃貸マンションではあまり見られません。
いずれも、玄関ドアを開け閉めするときに共用廊下を人が歩いていてもぶつからない、外からの視線が遮られるため、プライバシー保護に役立つといった利点がある反面、視線が遮られるがために、防犯性の面でやや懸念が残るといった欠点もあります。

このページの先頭へ