用途地域

用途地域とは、住宅地に望ましい環境づくりや、商工業に適した地域づくりなど、それぞれの地域にふさわしい発展を促すため、都市計画法に基づいて定められている地域区分のことをいいます。 
地域区分には大きく分けて「住居系」「商業系」「工業系」の3つがあり、その中でさらに細かく分けられ、全部で12種類あります。
各区分によって、建築できる建物とそうでない建物、建ぺい率、容積率、建物の規模の制限などが詳しく規定されます。
用途地域
 

【 不動産鑑定士の眼 】 

用途地域を見れば、住環境が概ね想像できます。それくらい用途地域というのは住環境を左右します。
なぜなら用途地域は、行政が「このような使い方をして欲しい」という希望を示しているものだからです。
注意が必要なのは、現在の状況と用途地域が異なる場合です。
たとえば、用途地域が「工業地域」であっても、現在は住宅地となっている地域があります。
『住宅地域だから安心だ』などと考え、不動産を購入したところ、少し経ったら、工場がすぐ近くに建築された。なんてことは十分にあり得ます。
つまり、現在の使われ方が将来も続くという保証はどこにもないのです。
したがって、用途地域をしっかり確認して、自分が望まない使われ方ができない地域にある物件を購入するように防衛手段を講じなければいけないのです。

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