チラシ（広告）の見本と解説～土地付一戸建ての場合～
※新築住宅
新築住宅とは、新たに建設された住宅であり、建設工事の完了から1年以内で、かつ、人が住んだことのないものをいいます。
①所在地
原則として地番まで表示されますが、個人情報保護の観点から、居住中の中古物件などについては地番を省略して町名や丁目までの表示となります。
②交通
徒歩所要時間は道路距離80ｍを1分で換算して、1分未満の端数は1分に切り上げて表示することになっています。その際は信号待ちや坂道などは考慮されません。
原則として実際の所要時間の短い駅が表示されますが、駅と駅との中間点にある場合や、都心などで複数の駅が利用可能な場合に、よりイメージの良い駅、より便利な駅をメインに表示しているケースも見受けられます。
③用途地域
用途地域は全部で12の地域に分かれていて、それぞれに地域によって建築できる建物や建ぺい率・容積率の制限が定められています。
④建ぺい率・容積率
建ぺい率とは、土地面積に対する建築面積の割合をいい、容積率とは、土地面積に対する建物延床面積の割合をいいます。
⑤販売価格
建物価格に対する消費税を含めた総額が表示されます。
⑥土地権利
所有権なのか借地権なのか、といった土地に対する権利関係が表示されます。
⑦接道状況
土地のどの方角がどんな道路に何ｍ接しているかが表示されます。
⑧土地面積
表示されている面積が実測面積なのか公簿面積（登記簿面積）なのか記載されています。
⑨建物面積
建物全体の延床面積が表示されています。
⑩建築確認番号
建築確認番号とは、建築基準法に基づく建築確認の番号です。
⑪設備
電気・ガス・上下水道についての整備内容が表示されています。
⑫取引態様
広告主が売主なのか、代理なのか、または仲介（媒介）なのかが表示されます。売主または代理の場合は、広告主が購入者と直接契約できますが、媒介の場合は直接買主と契約することはできません。なお、この場合買主は仲介業者に仲介手数料を支払うことになります。
⑬売主
例えば、Ｘ社が開発した分譲地やマンションの全部または一部をＹ社が買い取って売主として販売する場合、「事業主Ｘ社 売主Ｙ社」と表示されます。これは、会社によっていろいろな企画や設計の特徴があるため、本来の事業の主体を明らかにして消費者の判断の目安にするための表示です。
⑭広告有効期限
少なくとも、その期間までは価格の変更（値上げなど）をしないという意味です。「取引条件の有効期限」と表示されることもあります。
⑮問合せ先
広告主の概要が表示されます。例示の場合、広告主は売主とは別の、媒介業者であるＭＭＭ不動産株式会社ということになります。
⑯間取り
DKやLDKの広さに具体的な基準はありませんが、その機能を有するためにはDKなら4畳半以上、LDKは10畳前後を目安として表示することになっています。
